「トップ同士は、あくまで最初から悪ふざけですから『無かったこと』で話がついている。しかし現場レベルでは解決していない案件ばかり。特にデビュー前から2年半も放送を続けた冠番組の諸経費の件で、モメにモメているとか」(同前)
その番組は、テレビ東京が平日のド深夜に放送していた『吉本坂46が売れるまでの全記録』というもの。
テレビ東京といえば、本家の坂道グループとは昵懇な関係で、日曜深夜に乃木坂・櫻坂・日向坂の冠3番組を長年放送している。
「他アイドルグループにもあることだが、深夜のアイドル番組は、基本的にはプロモーション枠といって、所属事務所やレコード会社が宣伝のために制作費のほとんどを負担する。ようは金で放送枠を買っているということ」(アイドル事務所マネージャー)
本家・坂道グループの3番組は、所属レーベルのソニーミュージックがスポンサーに入る形で番組が成立しているが、それはあくまで『計算が成り立つ』から可能なことだという。
「吉本坂番組も当初はソニーミュージックがスポンサーに入っていたが、本家の坂道3グループと違いCDは売れないしツアーなどの集客も見込めない。完全に赤字を垂れ流すだけで、番組制作費を出すのを渋っていた。吉本坂番組だけ制作会社が吉本傘下になっているのも、極力予算をかけないため」(テレビ東京関係者)
結局のところ “売れる前” に番組は打ち切りになったが、存在そのものが『赤字のかたまり』だった吉本坂。
番組制作費や、その他運営費のリアルな大赤字をめぐり “どこがいくら負うか” で争いが起こっているのは当然のことだろう。
話題は残さずとも、多額の負債だけを残して消失する吉本坂46。
大御所たちの “悪ふざけ” に付き合わされたメンバーが、一番の被害者なのかもしれない。
(狩野 玖太)
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