前述通りフジテレビ以外でも過去にさまざまな事故があるが、衝撃だったのは一世を風靡したピン芸人スギちゃん(47)の件。
「2012年、テレ朝のバラエティで高台からプールに飛び込んだ衝撃で胸椎破裂骨折の大怪我。手術も受け、1ヶ月以上の入院を余儀なくされた。当時のスギちゃんはまさに超大ブレイク中で、テレビやイベントが連日早朝から深夜まで詰まっており、その損害額は数千万円超え。局の保険も適用された上、テレ朝から所属事務所へも多額の見舞金が支払われた」(当時を知る関係者)
その際に大きく話題になったのが “出演保証” という名の実質的な永久雇用。
しかし、スギちゃんは退院後しばらくはテレビ朝日でも活躍するも、その後、他の一発屋芸人と同じように消えていった。
「結局は、あくまで事故であり番組側がすべて悪いとも言い切れない。当時、保険と見舞金合わせれば5千万円ほどは事務所に入ったはず。結局はあくまでスギちゃんが仕事をキャンセルした部分の実損額プラスアルファで終わり」(当時の事故を取材した記者)
そうなると、そのスギちゃんよりはるかに軽傷の斎藤にはなにか補填があるのか。
「同じように局の保険が入るし、見舞金も支払われるでしょうけど、あわせても百万円程度では。やはりそのケガの程度によるし、当時のスギちゃんと比べたら売り上げも圧倒的に低い。しかし斎藤は事故の少し前までレギュラー出演していた同局の『グッディ』が打ち切りになっているので、後番組の『バイキングMORE』のゲストにお呼びがかかるのは考えられる」(同前)
お笑い芸人が、番組でケガをしたくらいで “永久雇用” があるような、甘い世界ではないのが現実なのだ。(狩野 玖太)
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