【東京裏カルチャー最前線】話題の“闇イベント”『路上ノ共犯者』潜入

リフレクターステッカーのカット中。20分あまりで完成するという速さ

「人生終わったから振り切って生きる」

まちだ氏に人生の転機が訪れたのは17歳の頃だった。

「バイクの事故で車椅子になったんですけど、その半年の間に2回、臨死体験をしました。それで自分の死生観が変わっちゃったんですよね」

一度目の臨死体験では、事故現場で倒れる自分を野次馬と俯瞰していたという。

「二度目は、ただ闇の中に落ちていくだけの映像でした。入院中の処置ミスで心肺停止になって、そのときは痛みを感じていたのですが、その映像を見ているときは痛みがなかったんです。ただ闇の中に沈んでいく感覚しかなくて『死ぬことって意外と簡単なんだな』って思っちゃったんですよね」

青春真っ只中の未来ある17歳にとって、あまりに辛い現実だったのは言うまでもない。だが。

「正直、そのときは『人生終わったな』と思いました。でも逆に人生終わったから、振り切って生きないともったいなとも思ったんです」

ド派手な車椅子に乗る、まちだ氏。「人生振り切って生きないともったいない」

何があるかわからないことが楽しい

今回のようにテーマを決めたワークショップは初めての試みで、普段はテーマを決めずに開催しているという。

「その場の勢いや発想が重要だと思っています。なにもない状態のほうが何か発見があったり、次に繋がるアイディアが生まれてきたりすることがすごく多いんです」

予定調和ではない、どうなるかわからない、そんな楽しさに共感してくれるお客さんたちとワークショップを作り上げたいという気持ちもある。

「アーティスト集団だから“ドヤ”みたいなのはあんまり好きじゃない。外から見ると輩っぽく見えるかもしれないけど、そうじゃない。お客さんがいるから僕らは成り立ってるいるわけですから。だからこそ、その人たちの日常生活を底上げできるようなイベントでありたいと思っています」

世田谷の住宅街のど真ん中で開かれる“闇イベント”。その路上の光景は、とにかくかっこ良すぎた。

【取材協力】
CPW SKATE SHOP
〒158-0091 東京都世田谷区中町2丁目30-24

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