【大麻逮捕】世間では不評でも”カリスマ国母”いったい何故?

世界トップレベルのボーダーであるのは間違いない(インスタグラムより)

世間では不評でもスノボ界では”カリスマ国母”いったい何故なんだ?

スノボ界の立役者

バンクーバー五輪での「ちっ、うっせーな」で知られるスノーボード元五輪代表の国母和宏が、大麻取締法違反(営利目的輸入)容疑で警視に逮捕、送検されたが、相変わらずこの男の世間と周囲の印象は正反対なのである。

「いかにもやってる感じで納得」

「意外性がなさすぎ!」

「やはり人は見た目通りだな」

逮捕の報に世間では驚きの声がほとんどなく、「やっぱり」という反応ばかりなのであるが、本人と親交あった選手や関係者、友人らに聞いてみると、みな一様にその真逆なのである。

「年収1億ぐらいあるのに大麻の売人なわけないし、いまどき大麻ぐらいで大騒ぎしすぎ」(プロスノーボーダー)

「あんな命かけて滑ってるし凄い人なので、他の犯罪者と一緒にしないでほしい」(友人男性)

「海外の有名ボーダーなんて大麻ブランド作って商売してるぐらいで、むしろ国母さんは先端いってる人」(スノボ映像制作事業者)

「刀の代わりにスノーボードを使っている宮本武蔵のような人」(スポーツライター)

同庁によると、国母は知人と共謀して昨年12月にアメリカから「大麻ワックス」と呼ばれる大麻濃縮物を国際郵便で57グラム密輸した疑い。10月にその知人の男が逮捕されたことで、国母の関与が判明したというが、本人は密輸について認めながらも「営利目的ではない」と一部否認している。

国母が世間から厳しく見られるのは2010年のバンクーバー五輪での“腰パン騒動”が原因だ。ドレッドヘアに鼻ピアス、ネクタイを緩めてシャツの裾を出し、ズボンを腰までズリ下げた格好で成田空港に現れ、これを批判されると、記者会見で「ちっ、うっせーな」と悪態をついた。

メディアや世間はこれを猛批判したが、ただし、このときも本人の周囲やボーダーらからは擁護する声も多かった。ひとつにはスノーボードはスポーツである一方、ファッションやカウンターカルチャー的な側面があり、競技人口を増やしてきたからだ。「かっこいい」と思えたことで若者に流行し、そのファッションリーダーだったからこそ、国母は世間を敵に回してまでスタイルを貫いたといえた。

「彼がスノボの立役者なのは事実で、メダリストの平岡卓や平野歩夢も尊敬すると公言する、日本で最も影響力のあるカリスマボーダーです。ハーフパイプで何度も世界の頂点に立ちながら、国を背負うとか無粋なことは言わず、純粋に自分との戦いというスタンスで、その生き方や、映像制作のセンスなどが抜群なアーティストといえる憧れの存在なんです」(前出スポーツライター)

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