『会わないパパ活』新手の特殊詐欺が出現

高齢者はご注意を

新手の特殊詐欺『会わないパパ活』の手口とは

ヴァーチャルなパパ活？

新手の特殊詐欺と言っていいかもしれない。最近、一部の女の間で「会わないパパ活」が流行ってるのだという。
「それな」と同意するのは、都内の女子大に通う小松玲香（21＝仮名＝）だ。「元々うち出会い系で割り切りやってたんですよ。けど、全然ダメで。男もうちらが援デリだってわかってるし、全然稼げなかったんですよ。そのアプリは業者90％の中に１割素人がいて、男はその１割の素人を探してるって感じなんで」。
人でごった返すファーストフード店の一席でそう玲香が話す。高校を卒業し、親戚に誘われて援デリを始めた玲香だったが、まだ18歳ということや、単価も最低３万５千円からという割高さもあり、処女を５万円で売って以来、稼ぎは頭打ちだったという。
「それが去年から、パパ活の需要がいきなり増したんですよね。やってること変わらないのに、呼び方が変わったら急に60前後のおじさんのお客さん一時めっちゃ増えたんです」
パパ活ブーム到来の後は、団塊世代のバブル組がマーケットをしばらく賑わせた。それが今ではさらに高年齢化しているのだという。
「最近おじいちゃんでも携帯持ってるじゃないですか。今まではパパ活といえば、いかにエッチしないでお小遣いもらうかが課題だったんですけど、今は会う前にいかにお金をもらうかが課題（笑）」（前出・玲香）
どういうことか続きを聞こう。
「会いたいけど交通費がない。いまの格好は汚いから見られたくない。ちゃんとオシャレして会いたい。そう言って、コンビニでアマゾンカードを買ってもらって、そのパスワードを写真で送ってもらうんです。で、その度に最近の写メを送るんです。おかげでこんな化粧品を買えましたって。後はたまに電話でエッチな声を聞かせてあげたりします」
ある意味、ヴァーチャルなパパ活とでも言えば良いのか。仲良くなるほどにお小遣い感覚で老人はギフト番号を送ってくれるそうだ。
「最近は年金の支給があったら、そろそろって向こうから言ってくれたりしますね。一度に５千円程度だから騙されてる意識ないのかも。けど、いまこういう人４人いて、月に20万くらい稼いでます」（前出・玲香）
新しいパパ活の形と彼女は話すが、やっていることはかつての出会い系のサクラとあまり変わらないような気がするのだが……。（石出太）