【瓜田速報】渋谷大麻パーティー逮捕「俺がクサを嫌いなワケ」

【瓜田速報】渋谷大麻パーティー逮捕で思い出した
「俺がクサを嫌いなワケ」

瓜田純士
うりた・じゅんし。1979年、新宿歌舞伎町に生まれる。少年期を不良として過ごし、10代を暴力団に捧げて、獄中に。懲役で物書きに目覚める。著書に『ドブネズミのバラード』等多数。『遺書~関東連合崩壊の真実とある兄弟の絆~』がベストセラーとなる。地下格闘技やTHE OUTSIDERにはアウトローのカリスマとして参戦していた

ビギナードラッグにハマるのは金持ち連中

またアホらしいニュースが目に留まったので感想を述べたい。
3月9日未明に、渋谷のbarを貸し切って利用していた男女8人が大麻の現行犯で逮捕された。よくある隠れ家的なマンションの一室を改装していた店で、報道によればその日はパーティを開いた奴等に貸していたそうだ。
捜査員が踏み込んだ時はカウンターだかテーブルの上に大麻がポンっと置かれていたって話だから、それを吸う目的で集まっていたんだろうが、逮捕されたうちの何人かは容疑を否認しているらしい。
でも当局は去年の時点でネタを握り捜査員が張り込んでたってことだから、誰かしらがチンコロしたんだろうと思う。パーティーを一抜けしたメンバーが面白がって話したか、反目になったメンバーが意趣返ししたか、それともbarの関係者が迷惑に思ってたれ込んだか……。
逮捕されたメンバーの中には現役の住職や建築デザイナー、薬剤師なんかがいたと言うが、これは俺にとっては驚くべきことじゃない。
俺はエリートや社会的な成功者、要するに安定した職があって少し遊ぶ余裕のある奴が大麻に手を出すのをこれまでに見てきた。不良の世界なら「高校デビュー」「大学デビュー」なんていわれるけどね。流行りでいえば、ヒップホップの連中なんかにも人気だよな。正直、このめちゃくちゃダサい代物を、
「この前、なんかブリっちゃって喉渇いて大変だった」
なんて会話を遊び慣れてない奴がしったかぶってこ恥ずかしげもなくしてるんだから、笑っちゃうよ。ヒップホップの奴等も「ハスラー(売人)から仕入れたブツをキメてあいつとbeef(抗争)」みたいなことを当たり前のようにリリックで言ってるけど、高校に通っていたようなヤクザでもない普通の奴が大麻吸引して誰と抗争するんだろう。
もちろん中にはリアルな奴がいるのも知ってるしそれはいいけど、そうじゃない奴も言ってるだろ。おかしな話だよ。よく言われるけど、大麻ってのはビギナーの薬物。金持ち連中にとっては、「ちょっと悪いことしてる」なんて感覚が気持ち良いんだろうな。女なんかはべらせてさ、良いご身分だよ、本当に。
今回逮捕された連中だっておそらく、遊びを覚えたての「普通の奴ら」に違いない。本当に悪かった奴等や悪い奴は、こんなすぐめくれそうな「パーティー」なんかしないだろう。プロは脇が固いからね。
すくなくともこの国の「不良がハマる」ワースト1位2位は、酒とシャブ。
アル中とポン中。
このふたつは本当に人気が高い。

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