【怪しい】岐阜介護施設5人殺傷
「容疑者の異常な素顔」
ささいなことで激昂する問題児に、何が
ついに連続殺人事件に発展するか。
17年7月から8月中旬にかけ、岐阜県高山市の介護施設「それいゆ」の入所者5人が相次いで死傷する事件が発生した。今月初旬、元職員の小鳥剛容疑者(33)が傷害容疑で逮捕されている。
「直接の逮捕容疑は17年8月、入所していた当時91歳の女性に大けがをさせたこと。実は、事件当時から小鳥は疑われており、周囲は『ようやくか』という印象を持っていたようです。現在、高山署は他の死亡者に対する傷害致死あるいは殺人での立件を視野に入れています。ただ、防犯カメラが壊されていることから状況証拠を積み重ねる以外に手がなく、捜査のハードルは高いでしょう」(社会部記者)
小鳥容疑者は10歳の頃、公務員の両親が離婚。父親と離れ、母と兄弟4人で育った。
「中学生の頃は大人しくてあまり目立ちませんでしたが、スイッチが入ると急に声を荒げて、他の子につかみかかることが何度かあった。その頃から窃盗の常習犯で、教員の間では知られていました」(同級生)
衝動性が強く、激昂すると手がつけられない性格。小鳥容疑者が「それいゆ」の前に勤務していた介護老人保健施設の関係者が、その素顔をこう証言する。
「はっきりいって問題児でした。突然怒り出して患者の車椅子を蹴飛ばしたことがありましたし。ある日、職員が休憩室の電気ポットから生臭さを感じて中を覗くと、茹で上がったスマートフォンが沈んでいました。スマホの持ち主は、小鳥が好意を抱いていたと言われていた女性職員。すぐに小鳥が犯人扱いされましたが、『疑うのなら指紋とか残ってるんですかね?』と激昂していました」
この老健施設で小鳥容疑者は、3ヶ月の試用期間後も正社員になれなかったという。退職のきっかけは、入所者に対する乱暴な言動を施設側が問題視したことだった。
「変だなと思うことは実は色々ありました。夕食で豚肉のソテーが出た日のこと。ある利用者さんが『今日のメニューは何?』と小鳥に聞くと『豚を殺して肉を削ぎとって焼いた料理ですよ!』と他の利用者さんに聞こえるほど大きな声で言って、上司から『何を言っているんだ』と注意されていました。日によって人数がまちまちとなる入浴介助でも、担当する人数差から『なんで俺は6人やったのに、あいつは4人なんだ! 俺ばっかり!』と大声で叫んでいましたし」(同前)
事件の全容解明が待たれる。(狩野玖太)
Leave a Reply