ドミノピザの斬新なキャンペーンが思わぬ結果に…

ドミノピザのlogoのタトゥー

違和感なく普通にオシャレ

 

企業ロゴをタトゥーにしたらピザ一生分プレゼント

話題性抜群だが…

日本でりゅうちぇるを中心とした不毛なタトゥー論争が巻き起こっている頃、ロシアではもっとスケールの大きいタトゥー問題が発生していた。事の発端は、日本でもおなじみ「ドミノピザ」のロシア支社が、こんなキャンペーンを打ったことだ。
「弊社のロゴマークをタトゥーにしてくれた方に、一生分のピザをプレゼント!」
一生残るタトゥーと引き換えに一生分のピザを得る…実にロシアらしい、豪快な企画だ。参加方法は、タトゥー入りの写真を専用ハッシュタグと共にインスタなどのSNSに投稿するだけ。
なお“一生分”の内訳だが、ピザのタダ券を年間100枚、それも100年間に渡って受け取れるというシロモノ。単純計算で1万枚のピザが無料で食べられることになる。確かに話題性はバツグンだが、その反響はドミノ側の想像を遥かに超えていた。なんとキャンペーン開始からおよそ10日間で、350名もの人々があの赤青のロゴを身体に刻んだのだ。
さすがに慌てたのか、ドミノ側は緊急の声明を発表。8月31日から2ヶ月間を予定していたキャンペーンを、9月10日の正午で一旦打ち切ると発表した。しかし、この発表を知らないままタトゥーを彫る者は後を絶たず、現在もSNSへの投稿は増え続けているという。また、タトゥーは原則「2cm以上」で、「首の下から膝上までの、常に露出している部分に刻むこと」という条件を突然つけ加えたため、服で隠れる場所に彫ってしまった人はキャンペーンの対象外となってしまっている。
幸運にも「最初の350人」の中に入れた人々は、受け取ったタダ券を誇らしげにSNSへアップしはじめている。企画そのものを無かったことにしない辺りは良心的といえよう。ただ、キャンペーン対象者の第1号となった女性は膝より下にタトゥーが入っていたり、タダ券ではなく商品コードという形で受け取った…などの報告もチラホラ出てきており、対応にバラつきがあるようだ。

タダ券を誇らしげにSNSへアップする者

ドミノピザより受け取ったタダ券を誇らしげにSNSへアップする者も

タトゥー後進国の日本なら消し炭すら残らぬ勢いで炎上しそうな企画だが、海外では「スリルのある遊び心」と受け止められるのだろうか。いずれにせよ、大企業がタトゥーを使ってこんなプロモーションもできる、と一石を投じる結果にはなったと言えよう。(ゼロ次郎)

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