【ドキュメント】11・9国会前「福島第一原発汚染処理水海洋放出」怒りの抗議

【ドキュメント】11・9国会前「福島第一原発汚染処理水海洋放出」怒りの抗議

「私たち東北人をバカにするな」

今年4月13日に閣議決定された、福島第一原発事故によって発生した放射能汚染水をALPS(アルプス)処理した水を約30年間にわたって福島沖の海に海洋放出することに対して、約50人の市民が、政府に対して激しい怒りの声をあげた。

激しい雨の中、約50人が集まった

この日、抗議活動を行ったのは、労働者、農民、教師など勤労者を中心に日本の改革を訴える日本革新勤労党(書記長恩蔵良治)とその支持母体である、全日本消費者団体会議だ。

抗議活動に参加した福島県出身の高橋千香子さん(25)は、「私の祖父母の家は東日本大震災の時に津波で流されました。漁業や農業を福島で営んでいる親戚たちは皆、この10年間、風評被害で苦しんで来た。それなのに今度の閣議決定で、処理したとされる放射能汚染水を長年にわたって福島沖の海洋に放流するという。政府はいつまで、東北の人々に犠牲を強いるのか、あまりにも私たち東北人をバカにし過ぎている」と怒りを露にした。

安全性が確認できないALPS処理水を福島をはじめ、東北地方の人々の合意を得ないまま30数年間にわたって放流を閣議決定した政府が閣議決定を撤回するまで、徹底的に断固戦い抜くと、同党青年部長成田行音氏は決意を表明している。

この閣議決定に見る政府の傲慢な態度は、55年体制以来、一貫した自民党の一党独裁的な体制を顕にしたものだ。

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