南海トラフで人工地震発生か
東日本大震災も?
「ちきゅう」とは、海洋研究開発機構(JAMSTEC)にある地球深部探査センターの海底掘削船である。「ちきゅう」は、マントルや巨大地震発生域への掘削をしており、国際深海科学掘削計画(IODP)の主力船として地球探査をしているのだという。
このように、「ちきゅう」の大きな仕事とは、「巨大地震発生の謎を解くこと」なのだが、それと同時に、「人工地震を起こす」という陰謀論が囁かれているのはご存知だろうか?
実は、「ちきゅう」の関係者が「『ちきゅう』には、人工地震を発生させて、地震波を測定するという機能がある」と発言している動画がネット上に上がっているのだ。
この動画なども発端となり、「巨大地震の震源地に『ちきゅう』で穴を開け、そこに小型核爆弾を入れて爆発させることによって地震を誘発しているのではないか?」という陰謀論がネット上で蔓延しているのだ。
さらに、「ちきゅう」の乗組員には外国人も多いので、中にいる工作員よって人工地震を仕掛けることも可能なのだとも言われている。
そして、東日本大震災の時、「ちきゅう」は偶然にも三陸沖にある震源地からも近い八戸に停泊していたことも陰謀論に拍車をかけたようだ。
今年は大阪北部地震、北海道胆振東部地震といった震度6以上の巨大地震が起きたため、「ちきゅう」の動きが注目されている。そんななか、海洋研究開発機構は「ちきゅう」を使って巨大地震を繰り返し起こしてきた南海トラフの深部の探査を始めると発表。海底下5200メートルまで掘り進めて、巨大地震の核心部を掘削するのだという。
このニュースにより、「いよいよ南海トラフ巨大地震が起きるのではないか?」とネット上では騒がれている。
今年の6月、米海軍病院船「マーシー」が初めて日本に寄港したこともあり、「近々日本に大地震が来ることを想定しているのではないか?」という噂もある。
9月22日には、愛知・三河湾に体長8メートルのクジラの死骸が漂着しているのが見つかったため、「南海トラフ巨大地震」の前兆ではないかとも言われている。
「ちきゅう」が来るから巨大地震が起きるのではなく、巨大地震が起きそうな場所に「ちきゅう」が調査にやって来るだけなのかもしれない。いずれにせよ、「ちきゅう」による2018年10月~2019年3月の調査期間は防災意識を高めて要警戒が必要だ。(白神じゅりこ)
Leave a Reply