【瓜田速報】リアル「万引き家族」逮捕 生活保護を知らない人々へ

【瓜田速報】リアル「万引き家族」逮捕 生活保護を知らない人々へ

瓜田純士

うりた・じゅんし。1979年、新宿歌舞伎町に生まれる。少年期を不良として過ごし、10代を暴力団に捧げて、獄中に。懲役で物書きに目覚める。著書に『ドブネズミのバラード』等多数。『遺書~関東連合崩壊の真実とある兄弟の絆~』がベストセラーとなる。地下格闘技やTHE OUTSIDERにはアウトローのカリスマとして参戦していた。現在、瓜田夫婦のyoutubeが話題沸騰。瓜田夫婦 第二弾「Allba della Sicilia~シチリアの夜明け~」(https://youtu.be/GS0KJOl8jcs)

日雇いの仕事をしたほうが安定したカネになるのに

是枝裕和監督がカンヌ国際映画祭でパルムドール賞を受賞した『万引き家族』は記憶に新しいが、その映画を限りなく忠実に再現したような家族が逮捕された。

俺も『万引き家族』は映画館に足を運んで観てきたけど、切なくて、そして強烈なストーリーに引き込まれて最後はなんだかつらくなったね。

ある家族が生きていくために万引きを繰り返し、その罪の中で家族としての絆や教育を育んでくって話なんだけどさ、現代では極貧世帯が本当に多くて、家族の食費はおろか病気になってもワクチンすら打てない家庭が沢山あるらしいよね。とは言え、いくらなんでも実際に万引きを繰り返しながらひとつの家族が生計を立てる、なんてのは是枝映画の中だけだと思っていたけど……。

埼玉で17日に逮捕された坂上一家は、家族4人で盗みを繰り返していた。

坂上容疑者と長男は、あらゆるところで商品を盗み、長女は盗んできた「ブツ」を綺麗に磨いて、バッタ屋に売りさばく役だった。妻はスーパーで財布の置き引きをしていたみたいだね。車中泊を繰り返しながら、河原でキャンプ紛いの野宿をして、スーパーなんかで食材を万引きしては食べてまた移動して。釣り竿なんかもかっぱらってきては、それを長女がピカピカに吹いて、リサイクルショップに売りに行く。もう長男も長女もいい大人なのに。保険証だか身分証明書をブツを売る際に提示していたようで、足がつくのは早かったそうだ。

4人で入ったラーメン屋の店主が、店のチャーシューが根こそぎなくなっていたことに気づいて被害届を出したことで一家の容疑が浮上、リサイクルショップで使った身分証と一致して逮捕されたんだけど、ここまでくると、なんかもう笑えないよ。

いけないこととはわかっていても、”生きる為”にこんなことをするなんて、ましてこの日本で。行政だったり生活保護だったり、何か他に出来なかったのかと思わずにいられないよね。親父が土方でもしたり、理由があって無理なら長男がビルの窓拭きでも何でもすればいいのに。

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