菅原文太の未公開映像発見? なぜか沸く「あるグループ」とは

今なお多くのファンが

戦争や原発に反対するインタビュー

映画『仁義なき戦い』や『トラック野郎』が知られる名優・菅原文太さんが亡くなって5年近くが経つが、ある反原発活動グループの間で、菅原さんの映像公開を巡って対立が生まれているという。

「テレビの制作会社に勤めていた人が持ち込んだんですが、文太さんが何かの収録の合間に人と雑談しているところが20分ぐらい映っていて、戦争や原発について熱く反対する話をされているんです。特定の政治家やニュース番組の司会者の名前も出している。当然これは1度も世に出されたことがないので、文太さんの想いを思えば公開すべきものだと思うんですが、グループ内では遺族や番組の許可がないと公開に反対する人たちがいて、意見が割れているんです」(グループのメンバー)

菅原さんは昭和30年代から映画を中心に活躍。昭和48年から始まったヤクザ映画『仁義なき戦い』シリーズで大スターとなり、大河ドラマにも多数出演したが、90年代後半から徐々に仕事ペースを落とし、09年には山梨県での農業や、講演など社会活動に力を注ぎ、東日本大震災の後じは映画出演をキャンセルしてまでボランティアなどに時間を割いた。

政治支援グループを立ち上げ、特定秘密保護法や原発再稼働などの方針に強く反対。政治色を持ったタレントは敬遠される芸能界だが、菅原さんはそのデメリットをまったく気にせず活動。死のわずか27日前の14年11月にも米軍基地移設問題が争点の沖縄県知事選で、反対派の応援演説に登壇していた。

「政治の役割は2つあります。ひとつは国民を飢えさせないこと。安全な食べ物を食べさせること。もうひとつは最も大事です。絶対に戦争をしないこと。古い映画だけど、仁義なき戦いの最後で『弾はまだ一発残っとるがよ』というセリフをぶつけた。ぶつけてやりたい。沖縄の風土も、本土の風土も、海も山も空気も風も、すべて国家のモノではありません。そこに住んでいる人たちのものです。辺野古もしかり、勝手に他国へ売り飛ばさないでくれ。アメリカにも良心に熱い人々がいます。中国にもいる。韓国にもいる。その良心ある人々は国が違えど同じ人間だ。みな手を結び合おうよ」

Leave a Reply

Your email address will not be published.