ナックルズ的裏流行語大賞【5】
『正直、言います。全部話しますね。じゃあ今まで隠してたこと』
限界を超えた
6月16日にナゴヤドームで行われた「AKB48世界選抜総選挙」。初の1位となったのは、SKE48の松井珠理奈だったが、翌17日、AKB握手会会場で取材に応じたものの、握手会自体には体調不良を理由に途中で退場。同日、19日に栄のSKE48劇場で予定されていた松井の「生誕祭」の中止も発表された。
地元開催ということもあり、松井の1位への地元の期待は大きく、また世間から関心が薄れつつあるAKBへの危機感もあり、松井が抱えるプレッシャーは相当のものがあったようで、その“異変”は様々に確認されていた。
「開票イベント前のコンサートで、松井は何度も涙を流し、一時は動けなくなってステージから抱きかかえられながら退場する場面もありましたからね。また、開票後に行われた選抜メンバーの写真撮影に、3位になった宮脇咲良が欠席したことについて、撮影の後に囲み取材に応じた松井が、『正直、言います。全部話しますね。じゃあ今まで隠してたこと』と切り出し、『私は『再会の誓い』の瞬間に咲良たんに“もっとちゃんと踊って”って言いました。じゃないとAKBが終わるから。それを言ったら、咲良たん出られなくなっちゃいました。悲しいです』と感情の読み取れない表情で淡々としゃべる姿が〈怖い〉〈パワハラじゃないか〉と松井バッシングを呼びましたが、あの様子からも、松井の精神状態が普通ではなかったことは明らかでした。総選挙が近づくにつれ、食欲不振や睡眠障害が続き、松井の心身は限界を超えてしまっていたようです」(芸能記者)
この松井が言った、「正直、言います。全部話しますね。じゃあ今まで隠してたこと」「○○って言いました」「〇〇なくなっちゃいました」がテンプレート化され、ツイッター上で大喜利状態となって拡散されることとなったのだ。
結果、松井の休養は、その後、実に82日にも及び、選抜によりセンターを務める予定であった『センチメンタルトレイン』にも不参加となった。
「本来なら1位となった松井には、直後から様々な番組出演が続き、その顔と名前をファン以外にも大いにアピールするチャンスが与えられたはず。それが、SKEはもちろん、AKBグループ全体のアピールとなるはずでしたが、逆に、そこまで追い込んでしまったことで、総選挙の存在意義や、AKBビジネスの是非について、改めて広く議論を呼ぶ結果となってしまいました」(アイドルライター)
鬼のような形相で宮脇を叱責してまで「AKBのために」と頑張ってきた松井だったが、それがかえってAKBの評価を下げることとなってしまったのだから、こんな皮肉はない。
「13年から、総選挙への参加は立候補制となっており、今回も指原莉乃や柏木由紀をはじめとする多くのメンバーが出馬を辞退したり、最後の参加を宣言するメンバーもいましたが、来年以降、さらに人気メンバーの総選挙への積極性は失われていきそうです」(同前)(でんぱた豊作)
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