ヌルいノミネートに喝ッ! ナックルズ的裏流行語大賞【2】

ナックルズ的裏流行語大賞【2】
『山口メンバー』

すべて裏目に出てしまった

11月7日に発表された「新語・流行語大賞」のノミネート30語。「そだねー」「もぐもぐタイム」「大迫半端ないって」など、納得のワードもいくつかあるが、どう考えても「山口メンバー」が入っていないのはおかしいだろう。
TOKIOの山口達也が、自宅マンションにレギュラー番組『Rの法則』で共演する女子高生を呼び出し、無理やりキスをするなどの行為をし、強制わいせつの疑いで書類送検されたことが明らかになったのは、今年の4月25日のことだった。
だが、これを報じる各テレビ局は「容疑者」や「被疑者」ではなく、「山口達也メンバー」と呼称。有力タレントを多く抱えるジャニーズ事務所への忖度であることは明白で、賛否を呼んだ。
山口メンバーは、結局、TOKIOを脱退。ジャニーズ事務所も辞めることとなったが、それまでのジャニーズの対応はどうにもマズかった。
〈お酒を飲んで、被害者の方のお気持ちを考えずにキスをしてしまいましたことを本当に申し訳なく思っております。被害者の方には誠心誠意謝罪し、和解させていただきました〉
問題が公になると、ジャニーズ事務所は報道各社に、山口のこんなコメントをファクスで送った。TOKIOを担当する藤島ジュリー景子は、これであとは記者会見を開いて謝罪させれば、謹慎で済むだろうと思っていたようだ。
「書類送検後も山口のテレビ出演を継続させていたジャニーズの対応にも批判があふれました。すでに被害者と示談が成立していたため、当初は事件自体を隠し通すつもりだったのでしょう。事件が報じられても、“涙の謝罪”があれば、半年から1年の謹慎期間ののちに復帰させられるだろうという見立てがあった。ところが、山口が会見で自ら『またTOKIOに戻りたい』と発言してしまった。これによって批判が倍増してしまい、TOKIO4人のメンバーが会見をせざるを得なくなりました。身内の4人が誰よりも厳しい批判を山口に浴びせることで、“もう許してやってもいいんじゃないか”という世論の流れを作りたかったわけです。しかし、本来なら必要のない会見ですからね。それぞれの芝居がかったパフォーマンスに世間は白けまくり、むしろ山口の犯した罪の大きさが強調されることに。この狙いも完全に裏目に出てしまい、山口はジャニーズを去ることになりました」(ワイドショー関係者)
実は、当初から、ジュリーの母である、メリー喜多川副社長は、「すぐ解雇にしたほうがいいんじゃないの」とジュリーに話していたというが、自分が初めて担当したTOKIOへの思い入れから、その決断が遅れたのだろう。
「メリーとジュリーの母娘関係、そしてジャニー氏との関係が、この一件でかなりギクシャクしはじめています。タレント業を引退して後進の指導と舞台やコンサートのプロデュース業に回ることを宣言した滝沢秀明を、ジャニー氏が養子縁組するという噂がありますが、これは山口の件での対応から、次期社長のジュリーへの信頼を完全に失ったジャニー氏が、勇退後も自分の影響力を残そうとしてのことだといわれています」(同前)
今後、ジャニーズが分裂するようなことがあれば、そのきっかけは山口メンバーだったということになるだろう。(でんぱた豊作)

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