【マル秘】「大物芸能人が広告塔」
仮想通貨詐欺事件はじける寸前
首謀者逮捕間近
「週刊新潮」が仮想通貨ビジネスの広告塔に使われた俳優・布川敏和(53)と中村雅俊(67)について報じたのは、昨年8月のことだ。ある週刊誌記者が打ち明ける。
「年利700%超を謳うネズミ講と仮想通貨をミックスした詐欺ビジネスといわれていた。実は、この投資グループの首謀者が逮捕間近だというんです」
いったい、どういうことなのか。
「詐欺ビジネスとされている仮想通貨は、通称『D』。運営側はビットコインでブラジルに投資すると日利2%の配当が得られる上に、他人を勧誘すればそれだけに配当がつく仕組みを謳っていました。昨年4月、運営側はお台場で勧誘成功者を表彰する盛大なイベントを開催。参加者は500名ほどで司会を務めたのは、あの布川敏和でした。ところが、その数日後、運営側はシステムトラブル等を理由に一切のカネの引き出しに応じなくなったのです」(同前)
その後、投資グループは間髪入れず新たな投資話に移行した。いかにもネズミ講の典型的なやり口だった。
「それが仮想通貨『S』でした。やっていることは、世界7都市に支社があるという先物投資会社への投資。『元本100%保証で絶対に儲かる』『勧誘するとボーナスがもらえる』を誘い文句にしていました。昨年6月に開催された ”アゴアシ枕つき”台北ツアーイベントでは、中村雅俊さんが熱唱し、めちゃくちゃ盛り上がったといいます。熱狂的な雰囲気はまるで宗教のようだったと」(同前)
昨年以降、被害弁護団の訴えにより警視庁が捜査を続けてきた。そしてついに首謀者へと辿り着いたというのである。
「複数の国で被害が出ましたが、捜査当局が重く見ているのは、20万円程度の学生の小口被害が大きい点です。例えば、九州の有名大学ではインスタグラムで儲け話が拡散され、サークルによっては半数以上のメンバーが被害に遭いました。関係者向けのネット掲示板では、勧誘の中心人物は退学したとも噂されています」(捜査関係者)
事件の全容解明が待たれる。(狩野玖太)
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