SNSで一般人にケンカを売る芸能人たち
コメントを意外としっかり読み込んでいる?
ファンとの交流や情報発信のツールとして、芸能人たちにとっては欠かすことのできないSNS。ところが、わざわざ一般人にケンカを売ってしまう、見苦しい事例も起こっているのだ。
例えば、「『天才』を辞すことに致しました」と9月下旬にツイートし、来年1月で引退すると宣言した男性シンガーソングライター・ぼくのりりっくのぼうよみ。天才を自称する彼に、ネットでは「自意識過剰」との声が上がった。
さらに彼は「僕のアンチの皆さん」と呼びかけ、「僕に嫉妬しますか?」と挑発したが、望んでいた反応は得られなかったらしく、「アンチの意見が欲しいって言ったのに、僕に惹かれた信奉者ばかりで辟易しました」と、自分のファンに矛先を向ける有り様。
「アンチアンチって、どうしてファンを大切にしないんですか?」のようなド正論が来ても、彼は「リプ欄の説教ババア軍団うざすぎワロタ」「説教したいならてめえの子どもにしろや」などと煽りまくっており、彼の引退は惜しまれるどころか、むしろ歓迎されそうだ。
ミュージシャンつながりで、ラッパーのZeebraの例も取り上げよう。今年3月、一般人の男性に頼まれてツーショットを撮った彼は、その写真がTwitterにアップされていたのをエゴサーチで発見したのか、「名前違うよ。ちょっと撮り損感」とリプライで“口撃”。
そう、Zeebraは「ジブラ」と読むのが正解なのだが、男性のツイートには「ゼブラ」と間違って書かれていたようなのである。しかも、この男性がAAAの日高光啓(SKY-HI)のファンだったことに着目し、「日高のファンってそんなもんなの?」とまで批判したのだ。
男性は別にZeebraのファンではなく、ミーハー心から彼に近づいたと思われるため、Zeebraが怒りを見せるのも無理はない。それにしたって、日高のファンを一緒くたに扱うような言動は余計だっただろう。
自らの影響力を利用し、SNSで一般人を“晒し上げ”にする芸能人は他にもいる。
2014年、タレントの木下優樹菜がInstagramで自作の料理を紹介したところ、一般人の女性から「おいしそ~やけど皿に緑と赤が足りないね!」との感想が寄せられた。
これを素直な助言と受け取らなかった木下は、女性のコメント部分をスクリーンショットし、「ごはんのせたらダメ出しきた」と投稿。つまり女性のアカウントは、木下の全フォロワーに知れ渡ってしまったのだ。
しかし世論は木下に味方せず、彼女は「大人気ない」「沸点が低い」などと評価を下げる結果に。もしも木下のファンに過激派が多ければ、この一般女性は袋叩きに遭ってアカウント閉鎖に追い込まれていたはずだから、不幸中の幸いだといえる。
SNSの醍醐味は、肯定も否定も合わせ、あらゆる価値観が交わることだろう。プライドを傷つけられるのが嫌で、身の周りにイエスマンしか置きたくないという芸能人は、そもそもSNSに向いていないのだ。気に食わない一般人がいたからといって排除しようとするのは、お門違いではないだろうか。
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