『テラスハウス』人気再燃の裏で見逃せない“ヤラセハウス”事件簿

嘘とヤラセで塗り固められた、“ノンフィクション”という名のフィクション

夜の逢瀬をメンバーが内部告発

2012年にフジテレビ系で放映が始まった『テラスハウス』。一軒のシェアハウスを舞台にしたリアリティ番組で、2015年には映画化されるほどの好評を博した。
現在は、ネットフリックスやフジテレビ・オンデマンドにて最新シリーズが配信中。ひとつ屋根の下で繰り広げられる男女6人の恋愛劇が、再び世間の注目を集めている。
しかし、その人気の裏にはオトナたちの陰謀が渦巻いており、番組製作側の思惑が露呈するたび、視聴者の間では“炎上ショー”状態となっているのだ。
最も高い火柱を立てたのは、2015年から2016年まで放送されていた「東京編」で起きた“理子×速人”事件だろう。
女子高生ミスコンの初代グランプリに選ばれた実績を持つ“りこぴん”こと永井理子(当時18歳)は、共演メンバーの一人であるシェフ見習い・寺島速人(当時29歳)に好意を抱いていたものの、その歳の差から、距離を縮められずにいた。
なかなか進展しない恋の行方を、もどかしく見守っていた視聴者。だが、それは永井たちによる“演出”だったのだ。この二人が、カメラの回っていないところで夜な夜な“密会”を開いていた事実を同居人のメンバーが暴露すると、永井のSNSは大炎上。リアリティ番組とは名ばかりで、所詮はフィクションだったことを印象づけることとなる。
続いて紹介したいのは、初期のシリーズに登場していた、モデルの今井華。彼女は歯に衣着せぬ物言いが受けていたが、某トーク番組にゲスト出演した際、テラスハウスのヤラセを認めるような失言が原因でSNSが火の海に。
というのも、「今までにキスシーンの経験はあるか」と質問された今井は、あろうことかテラスハウスに言及してしまったのだ。今井がテラスハウスの一員だった頃、番組内で結ばれた恋人とキスをする場面があったのは事実なのだが、語弊のある表現ゆえ、番組のヤラセ疑惑を一気に加速させる事態となった。
また、最新シリーズの「軽井沢編」でも、水面下で密かに“接近”していたメンバーの存在が明るみとなり、SNSを騒がせている。
航空会社の御曹司である石倉ノアは、癒し系の女子大生・田中優衣とのカップル成立まで秒読みとささやかれていた。ところがメンバーの告発によると、石倉が“心身ともに”繋がっていたのは、番組初期からたびたび参加していたモデル・島袋聖南だったのである。それまで石倉は、「島袋とは一度もちゃんと話したことがない」と謳っていたのにも関わらずだ。
石倉は田中と付き合うと期待されていたタイミングでのまさかの裏切り行為に、視聴者の態度は一変。応援ムードから総スカンへと、手のひらが見事に裏返る結果となった。
もっとも、こういった告発や炎上さえも実はオトナたちの演出なのでは…と勘繰ることだってできるだろう。テラスハウスが打ち出す“リアリティ”とは何なのか、疑念は深まるばかりだ。

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