なぜ2世タレントは犯罪者になるのか

高畑裕太の母・淳子の公式ブログキャプチャ

高畑裕太の母・淳子の公式ブログは息子の逮捕以来、更新されていない

強姦致傷、覚せい剤、大麻…道を踏み外した2世タレントたち

自惚れ? 親の過保護?

ここ最近、世間に最もインパクトをもたらした2世タレントといえば、木村拓哉と工藤静香夫妻の次女・Kōkiだろう。いきなりファッション雑誌『ELLE japon』の表紙を飾ったり、母に楽曲提供していたりと、若干15歳にして大物の片鱗をうかがわせている。
しかし、彼女の真価が問われるのはこれからではないか。2世タレントだからといって成功する保証はないし、調子に乗りすぎれば、“親の七光り”にさえなれずに道を踏み外すことだってあり得る。
例えば、女優の高畑淳子を母に持つ高畑裕太。NHKの朝ドラに出演するなど、俳優として将来が期待されていたが、2016年、宿泊先の女性従業員に対する強姦致傷容疑で逮捕された。
被害者との間で示談が成立し、不起訴処分となった裕太は、母の淳子が準備した病院に入院。そう、淳子は裕太を見捨てることなく、むしろ自分の布団を病院に運び込んでまで、裕太のそばにいようとしたのだ。
だが、そんな淳子の姿勢を見て「親バカ」「過保護」と感じた人々は多かったようで、親子ともども、著しく評価を落とすこととなった。
次に取り上げたいのは、女優・三田佳子の息子である高橋祐也。1998年、2000年、2007年と三度にわたって覚せい剤取締法違反で逮捕されており、救いようがないだろう。
もちろん、覚せい剤の依存性はそれだけ恐ろしいともいえるのだが、彼の場合は育った環境にも問題があったらしい。彼の初犯は18歳で、まだ高校生のときだったが、なんと母の佳子は当時、彼に毎月50万円もの小遣いを与えていたというのである。
女優としての仕事が忙しく、育児に専念できなかったという事情は理解できるにせよ、息子には結果として、「何があっても金で解決できる」という歪んだ価値観を植えつけてしまったのかもしれない。
不祥事を起こした2世タレントの例には、他にも俳優の中村雅俊の息子・俊太が挙げられる。彼は父が代表取締役社長を務める芸能事務所に所属し、俳優として活動していたものの、2009年、大麻取締法違反で逮捕。父によってすぐさま解雇され、芸能界との関係を断たれた。
先述した高畑親子のケースに比べると、中村雅俊の取った行動は容赦がないように思えるが、本来はそれくらい突き放すべきなのではないか。事実、俊太は現在ゴルフインストラクターに転身しており、再起を果たしている。
結局、親がビッグだと何をしても許されると自惚れてしまうのかもしれないが、その分だけ悪目立ちしやすくなるというリスクも、2世タレントたちは心得ておかなければならないのだろう。親は親で、子どもが自分の実力と親の実力を混同してしまわないよう、しっかり教育を施す必要がありそうだ。

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