腰掛け程度の気持ちじゃムリ
昨年10月の日本一のコント芸人を決める『キングオブコント2017』決勝戦で、トリッキーな「なわとびネタ」を披露し、見事準優勝に輝いたにゃんこスター。スーパー3助(35)とアンゴラ村長(24)からなる男女お笑いコンビだ。準優勝にもかかわらずその翌日から春先までテレビに出まくり、まさに超ブレイクといえる活躍をみせたが、ここ最近はほとんどテレビで観る機会はない。
にゃんこスターを検索すると、この世界ではもはやお馴染みとなった「消えた」「干された」「解散」「引退」おまけに「失踪」とまで関連用語で出てくる始末であるが、さらに今回の場合は、テレビに出だしてから消えるまでのスピードが記録的だと言われるている。
「5年ほど前までは、ここまでスグに消えるという例は少なかったのですが、ここ数年はあまりに若手芸人が量産されすぎて飽和状態になっています。8.6秒バズーカとほぼ同じようなサイクルで消えたといわれていますね」(お笑い評論家)
もともとネタ自体も笑えるというものではないし、芸人たちがテレビに出続けるうえで一番大事なトークスキルが、特に芸暦の浅いアンゴラ村長にまったく無く、さんま御殿で明石家さんまをイラつかせ、正月特番で宮川大助花子などを怒らせたことなどが、出番を減らしたキッカケとも言われていたが、そもそもこの失速には違う要因もあるという。
「スーパー3助の方はいろいろとコンビを組んでは解散を繰り返し、事務所も転々としていたいわゆる地下芸人で、一瞬でも売れたのは奇跡だったと言われています。アンゴラの方は、OLとしての本業がある半分素人の腰掛芸人だったので、芸能界で成りあがろうとする気持ちがまったくなかったようです。そんな2人のコンビですから、半年後に消えるのは規定路線だったのかもしれませんね」(お笑い事務所関係者)
しかし、全国ネットで放送されるキングオブコント決勝であれだけのインパクトを残し、特大の一発を当てたのは事実なのだから、事務所やマネージャーなど周りが上手くサポートしていけば、更なるブレイクも可能だったのでは、という意見もある。
「2人は決勝後に元々アンゴラが養成所に通っていた大手のナベプロに所属しています。しかしそこですぐに交際を発表したのが、他のお笑い芸人や関係者、ファン達の反感を買いました。事務所の戦略ミスともいわれていますが、ナベプロはここ直近数年でも、あばれる君、平野ノラ、サンシャイン池崎、ブルゾンちえみなどが大ブレイクし、現在もブルゾンなどが売れっ子女芸人として大活躍しています。にゃんこの場合は、最初から実力的に長く活躍出来ないと判断され、一気に情報を出して、稼げるうちに稼がせようという戦略だったのかもしれません」(同前)
いまや使い捨てが当たり前のお笑いの世界、それだけシビアで実力の世界でもあるのだろう。
もし今後、にゃんこスターがテレビに一瞬でも返り咲けることがあるとすれば、2人が結婚するか破局するか2つに1つしかないのが現実かも。(瀬戸ジーニアス)
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