【性加害】消えた映画監督・園子温が「偽名でステルス復帰」の裏事情

そして、脚本家の名義の件については、こう説明している。

「私が脚本として実名ではなく山本孝之というペンネームを使用したのは、安川氏との共作であり私が単独で作成したものではないこと、さらに脚本として『園子温』という名が公表されることで、作品に他の園作品と同様の色がつくことを避け純粋に作品を演技を楽しんでもらいたいという思いからです」(同ホームページより)

どうにも苦し紛れの言い訳にもとれるが、そもそも園監督は、自身の性加害トラブルを最初に報じた、週刊女性の記事自体を真っ向否定しており、今回はその件に関しても、憤懣やるかたないコメントを出している。

「現在、係争中の案件にもかかわらず『禊がすんだとは思えない』『多くの女優が泣いてきたのは事実』『謝罪をして過去の精算をすべき』などと、あたかも週刊女性の記事の内容が事実であるかのような前提で話題として蒸し返していることは、私の名誉を不当に毀損するものであると考えております」(同ホームページより)

まさに、園子温VS週刊誌連合ともいえる争いとなっているが、最初の騒動の際、こんな意見があったことも事実だ。

「園監督の話は、一昔前なら記事にするまでもない内容。性加害騒動が流行った時期に、口火を切った週刊文春にタレコミがあったが、文春が『他の性加害のネタに比べると、園監督のネタは弱い』と受け付けず、それを週女が拾って誇張しただけ。ベテラン映画スタッフからは『監督どうこうより、ついていく女優がどうかと思うし、どうせそんな奴らは売れない』という厳しい声ばかり飛んでいた」(映画製作関係者)

以前も言及したが、立場を利用して性行為を求める者もいれば、仕事のために性を利用する者もいる。

すべてを『性行為強要』『性被害』と決めつけるのではなく、映画界や芸能界は一般社会とはかけはなれた『特殊な世界』ということを改めて再認識した方が、問題解決の近道のような気がするのだが……。 (狩野 玖太)

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