【山口真帆襲撃事件】関係者談 現場はZ軍団の巣窟だった

【山口真帆襲撃事件】関係者が語った
「現場はZ軍団の巣窟だった」

ファンは「権力」を持っている

新潟県を拠点にするアイドルグループ、NGT48の山口真帆に起こった暴行事件では、犯人が「アイドルハンター」と呼ばれる過激なファン軍団に属していたことが判明している。山口を自宅の寮の中、それも向かいの部屋で待ち伏せして襲撃した男2人は、通称「Z軍」とも呼ばれる軍団で活動。彼らは追っかけの域を超えて、NGTメンバーと交際する者も複数いたという話だ。
ただ「こうしたことが起こったのは正直、驚く話でもなかった。昔から見てきた光景なのだから」
と話すのは80年代アイドルなどに密着取材してきたベテラン芸能記者。
「昔はアイドルハンターなどと呼ばずに、親衛隊と呼んでいた。コンサートチケットやCDを大量に買い支え、組織的にコンサートに動員し、アイドルの応援団として力を持って、所属事務所とも対等の力関係をとっていた。たとえば荻野目洋子のマネージャーは親衛隊出身だったし、ある大手芸能プロのアイドルたちが住む寮の管理人も親衛隊の一員だった」
それは国民的人気となったAKB48も例外ではないらしく、「都内に住む中国籍の男が指揮する軍団は、中心メンバーだけで30名もいて、それぞれがファンのコミュニティを持っている」という。
「彼らは総選挙イベントでの投票などを指揮しているし、握手会に並んでライバル軍団の動きをチェック。さらにAKBメンバー個々の私生活にも精通していて、ときにはそれを運営側やマスコミに都合よく密告してきた」
ただ、NGTの場合は、「運営がそのファン軍団に力を持たれすぎて、統制が効かなくなっていた」とも言う。
「大所帯アイドルグループはメンバーが互いにライバル視して対立が激化しやすく、一部メンバーが嫌がらせ工作員として悪用させていくことも増えた。NGTの場合、それが野放しになって、Z軍の連中がみんな寮に自由に出入りして、一室がまるで軍団本部になっていたと聞く。彼らを敵にするとマスコミにゴシップを流されたり、地元の不良を呼ばれて脅されたりすると怯えるメンバーもいたらしい」
太客が過剰な追っかけ化した程度なら、寮の前で待ち伏せし、ゴミを漁るといった分かりやすい暴走で、警察に通報して解決させられても、Z軍のような内部に巣食っている連中には、関係者も容易に摘発できない事情があったという。
「具体的には分からないけど、もし運営側にメンバーと交際したり、資金を懐に入れたりといった弱みのある者がいたら、そこを握られ、牛耳られていた可能性もある」と記者。こうしたファン軍団は基本、アイドルグループが解散するまでその特権を手放さないというから、NGT問題を根本的に解決させるのは、かなり難しそうだ。(片岡亮)

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